冬の大三角形の一つを形成する、ひときわ明るく夜空に輝く星シリウス。天文学に詳しくなくてもどこかで聞いたことがありますよね。
ゴム通にも「シリウス」というシリコーンゴムシートがあります。といっても文字通りの星とは関係ありません。強いてあげれば「輝く星」のように際立った製品である、ということでしょうか。どこが際立っているかというと、その薄さ。一番薄いもので0.03㍉なんです!ペラペラのこのゴムシートは弱電の業界など様々なところで使用されているようです。
このページではそのシリウスをカッティングプロッターで加工する工程をご紹介します。
「極薄シリコーンゴムのシール材を作りたい」の巻
ねらい:0.2㍉のシリウスを下図のようなシールの形状に切り抜きたい。
シリウスはあまりにも薄いので、取り扱いがしやすいようにフィルムにサンドイッチされた状態になっています。(片面に粘着剤付きのタイプもあります)
それでは、加工工程を順を追って見てみましょう。
まず上面のフィルムを剥がします。(このフィルムは最後保護シートとして使用します)そして次にシリウスの下面のフィルムの上から両面テープを貼り付けます。この時両面テープのセパレーターは剥がさないでおきます。
次に、両面テープのセパレーターがついたまま、プロッターの台に粘着シートで固定します。セパレーターがついたままの状態だとずれてしまうように思うかもしれませんが、これが大丈夫なんです。
それから、プロッターでシリコーンの部分を切り抜き、余分な部分は取り除きます。ポイントは作業の前に切れ味の良い新しいカッターナイフに取り替えること、両面テープのセパレーターの上の層までカットすることです。
最後に、はじめに剥がした保護フィルムを貼り付けてシリコーンを保護して完成です。(製品として実際に使うときは保護フィルムやセパレーターは剥がしてください)
実際の加工の様子を動画でチェックしましょう。
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