ゴムを「切る」ための機械(まとめ)


ゴムの加工にはいろんな機械を使用します。ここでは「切る」ための機械の代表選手である「ウォータージェット」「カッティングプロッター」「プレス機」「裁断機」をまとめてご紹介します。それぞれに得意分野や特徴がありますので参考になさってください。


超音速の水流でゴムを切る「ウォータージェット」

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ノズルから噴射される高速・高圧の水流でゴムやスポンジをカットします。柔らかいものから硬いもの、薄いものから厚いものまでカットできます。ただし、素材が厚くなればなるほど、水流による縦筋が目立ってきます。(下の写真を参照)CADで作図した数値データで機械の動きを制御します。1個からの加工に向いています。

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縦横無尽に切る「カッティングプロッター」

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薄いシートの加工に向いているのがカッティングプロッター。製図用のプロッターと鋭利な刃物がドッキングしたような機械です。柔らかいスポンジやフェルトなどは、刃物を上下に細かく振動させるバイブレーション機能を使いカットします。ウォータージェットと同じく、CADで作図した図面の数値データで機械の動きを制御します。ある程度厚さがあるものは、数回に分けて刃物を入れていきますので、横方向にごく薄く筋状の跡が残ります。(下の写真を参照)1個からの加工に向いています。

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量産に向いている「プレス機」

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ゴムシートを「ガシャン」と圧力をかけて型抜きする機械、それがプレス機です。薄いシートの加工に向いています。トムソン型(次の項目を参照)を保管していれば、次回の発注時にすぐに対応できるというメリットがあります。さらに、シートを自動的に送り出すことで量産効率を高めた自動のプレス機もあります。プレス機は製品を量産するのに向いている機械ですので、数個程度の製造の場合には使用しません。


プレス機とあわせて使う「トムソン型」とは?

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トムソン型(ビク型)とは、合板などに板状や筒状の刃物が固定された型のことです。トムソン型を作るには通常1日程度必要とされますが、一度型を作ってしまえば繰り返し使用できますし、2回目以降の発注ではすぐに加工に着手できます。(ただし、トムソン型の保管期限を過ぎた場合は作り直しが必要となります)


ゴム板をバッサリ切る「裁断機」

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裁断機とは、油圧の力でゴム板をバッサリ切ることのできる機械です。厚さのあるゴムや、硬いゴムを直線的に切ることができます。ゴム通の工場ではゴムシートをブロック状にカットするのに使用されます。0.1ミリ単位で精度よくブロックや帯状のような製品を量産することができます。


まとめて比較

加工機械
構造
特徴
主な用途
ウォータージェット 超音速の水流でゴムなどをカットする 厚いもの、硬いもののカットに向いている。CADデータによる機械制御 少量多品種の製造
カッティングプロッター X軸、Y軸の制御軸に鋭利なカッターがついている 薄いシート状の製品加工に向いているCADによる機械制御 少量多品種の製造
プレス機・自動プレス 圧を加えて型抜きをする トムソン型が必要。薄物の加工に向いている 中ロット・量産品の製造
裁断機 油圧によりカットする 直線カットのみ。厚い材料の切断が可能 素材の切り出し。帯・ブロックのカット
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