外国人が不思議に思う日本の習慣のひとつが「ハンコ」の文化。外国では自分のIDとして手書きのサインがあたりまえのように通用するのに… ハンコは「めんどくさい、不便」と酷評されます。でも考え方を変えれば、「ぽんっ」と押すだけで自分であることを証明できるので便利ですヨ。
さておき、同じサイズ、形状のゴムシートやフランジパッキンなどを大量に製造するとき、まるで「判を押したように」同じものをどんどん作る方法があるんです。「え? それって別の記事にあったプロッターで作ればいいじゃん」と思われるかもしれません。しかし、カッターが形状をなぞりながら切る仕組みのプロッターでは、少量多品種には即応できるものの、大量生産には限界があります。
そこで活躍するのがトムソンとプレス。
トムソンというのは、レーザーなどで正確にカットされた合板に、板状の刃物を取り付けた型。同じ形しか作ることができないので、いわば「ハンコ」のようなものです。下の写真のトムソンは直線で構成されていますが、トムソンの形をフランジパッキンや、シリンダーブロックのガスケットのような、ちょっと複雑なものにして打ち抜くことも可能です。
トムソンを作るのに1日から数日はかかるものの、一旦トムソンができてしまえば、あとはゴムをシートを乗せてプレスするだけでどんどん同じものが作れます。
プレスする機械
※弊社には1度に1ショットできるマシンしかありませんが、協力工場には、自動で材料を送りながら打ち抜く機械があります。
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[…] たとえば、下図のような製品を加工するとしたら、シートからカッティングプロッター切り出す、プレスで打ち抜くなどの方法あるかも。 […]