写真はウレタンゴム、硬さ90の丸棒をカットしたものです。

ウレタンゴムというのは比較的硬い合成ゴムで、一般的な黒いゴムとは随分イメージが違います。ゴムというより樹脂に近い感じがします。このような硬いゴムをカッターナイフなどで正確に切ることはほとんど不可能ですし、怪我のもと。

ゴム通ではこんなカットはおてのもの。このような素材をカットするにはちょっとしたコツがあります。それをちょっとだけご紹介しますね。


 正確なセッティング

刃物の角度は正確に取り付けられているか、平行度、直角度などを入念にチェックします。

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さらに刃物の切れ味がどうかもチェックしなければなりません。切れ味が悪いかったり潤滑油を切らしたりすると、ウレタンゴムの表面が「ささくれて」白くなります。また、自動送り装置のついた裁断機でカットすることもできますが、精度がシビアで数が少なかったり素材が柔らかかったりする場合は、一つずつ手作業でカットする方が良いようです。手に伝わってくる微妙な動きを感じ取って作業できるからです。


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切り方を考える

ハムや大根を切るときに厚さによって刃物の角度を調整しますよね。ゴムをカットするときも同じような考え方が成り立ちます。基本的に外径の寸法より、長さの寸法が大きくなる場合、刃物の断面が対称のものをチョイスします。また、端を切る場合は、非対称の刃物を使用します。場合によっては、目標の長さの2倍の長さでカットして、それを半分にする方法をとることもあります。すべてはきっちり長さを揃えるための工夫ですね。※厚さの寸法がかなりシビアであれば、追加で研磨加工が必要になることもあります。


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完成!

今回の場合は外径がΦ20のウレタンゴム硬さ90のものをカットするケースですが、厚さの加工誤差は±0.2ミリ以内で仕上げる必要がありました。(写真を見る限りでは、20.05〜20.1ミリの間でカットされていることが確認できます)

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このようにウレタンゴムの丸棒を切るだけでも、結構ノウハウがあるんですね。ただ切るだけじゃダメなんです。

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切る,加工例

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