ゴム加工の職人に聞いてみると、面白かった


ものづくり

一言ものづくりといっても奥が深いものがあります。ゴム通の工場には、入社して日の浅い社員から、スーパー職人のような匠もいます。そんな社員の幾人かにインタビューしてみました。


ゴムの旋盤工の重鎮、C氏

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「とにかく小さい頃からものづくりが好きじゃったけぇねぇ」(広島弁)。こう語るのは入社37年の職人C氏。御年64歳。子供のころの遊びといえば竹馬に竹とんぼ、少し大きくなるとゴム動力の飛行機を飛ばして遊んでいたそうです。

「昔はね、遊ぶ道具も全部手作りじぇけぇね」。確かに今のようにゲームやパソコンが普及していない時代、手先と知恵を駆使して遊んでいたんですよね。中学生になると山に竹をとりに出かけ竹ボウキをこしらえていたそうです。

いつも周りを驚かせるのは、(失礼ながら)老眼も進んでいるはずなのに、旋盤を手足のように使いこなし豆粒のような小さな製品を、しかもかなりの精度で作る匠の技。まさに脱帽です。

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どんな業種でもそうですが、こうしたスーパー職人は人の注目だけでなく敬意も集めるんですよね。


カッティングプロッターのポテンシャルを最大限に引き出すK氏

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「ずばりお聞きします。みんなから仕事が速いと言われますか?」すると照れくさそうに「えぇ…まぁ、そうですね」。そう答えるのが入社4年のK氏。とにかく仕事をガンガンこなし少量多品種のパッキンなどが出来上がっていきます。

「速さの秘訣は?」こう尋ねると、「早く帰りたいし、給料に見合う仕事をしたい。時間を浪費したくないですよね」とそう答えが返ってきます。まさに従業員の鑑(かがみ)のような人です。本人のことばを借りれば「負けず嫌いで、せっかち」な性格も仕事を加速させているようですね。

それだけではありません。高効率はちょっとした工夫の積み重ねから生まれます。K氏は常にそれを意識して、同時に二つ以上の仕事をするように心がけているようです。例えば、プロッターが実際に稼働している時に、次のプログラムを組む、材料を用意するといった具合です。究極の「ながら仕事」。こうしてカッティングプロッターのポテンシャルが最大限に引き出されているのです。


マシンじゃない、マンパワーだ!

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もう一人、あっという間に仕事をこなす達人をご紹介。アラフォーに突入したこの道21年のY氏には「もたもたする」という形容が一切当てはまりません。常に最短・最適の加工方法を見つけ仕事をこなします。

(本当は少しは使えるのに)「自分はCAD/CAM※ができんから…」。謙虚にそう語るY氏の場合、スピードアップの秘密は自動加工機に頼りきらないところにあるようです。簡単なものや勘を働かせなければならないところはコンピュータに頼らず、手作業でゴム製品を作りあげるといいます。今はなんでも「自動化」の時代。でも、主に少量多品種を扱うゴム通では「自動化」はかえって仕事の流れを鈍化させることがあるようです。

こうして常に自分の仕事のセグメントとワークフローを分析し、何が最適解かを考える姿勢は、作業の随所に見られます。「このマシンはですね、ツールチェンジが遅いんです。だからツールをチェンジするより、むしろワークのほうを手でチェンジしたほうが結果的に作業時間が短くなったんです」。Y氏はそんなスピードアップのための工夫を教えてくれました。言い換えるとマシンより人間が速い場合は機械の力を借りない、ということです。

結局マシンじゃない、マンパワーなんですね。

※CAD/CAMとは、コンピュータを利用して工作機を制御するシステムのことです。

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3 thoughts on “ゴム加工の職人に聞いてみると、面白かった

  1. 確かに機械にも適、不適があり、マシーンとManがうまくかみ合って最適な仕事ができますよね。

  2. 御社には素晴らしい方々がいらっしゃいますね。職人と紹介してありましたが、私は皆さんはプロだと思います。職人は自己満足の為に働きますが御社の方々は採算や効率を考えて働いていらしているように感じました。皆さん此からも頑張って下さい。

  3. こちらベトナムからです。先日の注文も即対応して頂いて、大変、感謝しております。すばらしい社員の方々の技術や段取りに感謝です。
    こちらでは、切削する業者が全く無く、少量ロッド生産でも型を作る事になってしまいます。
    日本の底チカラは、すごいですね。
    ここは、基礎の無い所で、マシンに頼る生産となってしまっているので、対応に苦労します。
    底チカラが有るって事は、すごい事です。

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